ディズニー+に加入し、ピクサーってこんな良作があったのね!!と感動している。
ひと夏の冒険的な話なんだろうな~というのはタイトルと画像からも想像できるのだけど、初めて同年代の友達というものに出会い、そこで生まれる複雑な感情の描き方がとてもうまくて予想よりもとっても心動かされた作品だった。
家族と魚たち、近所の人たちとしか接して来なかったルカ、父親が返ってこなくなってからは長く一人だったアルベルト。同世代のシーモンスターとの出会えること自体が稀な環境なのかな?二人が出会ったとき、内心とてもワクワクしたんだろうな。
ルカとアルベルトが出会うシーン。一目でアルベルトの物怖じしない楽観主義で勢いのある性格が分かる感じがいい。心配性な人はああいう無鉄砲さというか怖いもの知らずな感じに憧れるよね。
怖がって行動できないときに、お前の中のブルーノの声を聞くな!みたいな意見すごい大事なことだなと思った。何か一歩踏み出そうって時に一番初めに邪魔してくるのって自分の中の批判の声とか心配の声なんよな。
私も一時バイク乗ってみたいなーと思って免許をとったことがあるのだけど、なんだかんだでタイミングを逃して結局まだ乗ってないな。バイクってなんだか自由な感じがある。身一つで移動してる感じ。海の中も広いやんとも思うけど、やっぱり地上にもいける選択肢があるなら行きたいよなあ。ルカにとっては世界のすべてが新鮮で美しいワクワクしたものに見えていて、地上では赤ちゃんみたいなものだ。映画のこういう表現を見ると、自分たちの何気なく過ごしてる日常がすごく尊くて美しいものなのかもしれないと思わされる。実際の生活でそれに近い感覚になるときは、旅行に行ったときだと思う。知らない土地、匂い、空気。知らない道を歩くだけでなんかちょっぴり不安でドキドキする。海外だともっと未知でワクワクするんだろうな。と思うから、海外にいってみたいなーという気持ちになる。
相棒ぐらい仲いいと思ってた友達に新しい友達ができてその仲に嫉妬する感覚。
あ、この人が言ってることがすべてじゃないんだ、この人も間違ってることがあるんだなって気づく瞬間。
新しい世界、自分の今いる場所より広い世界を知って知的好奇心がわく時。
一番つらかったのは、やっぱりアルベルトだけがシーモンスターでバレるシーン。自分の保身のために仲間を裏切ってしまう、とても残酷で人間の弱い部分が出てた。あれに似たことが日本のいじめでもあるなと思って、自分が標的にされたくないからさっきまで仲良くしてた子を蹴落とすっていう、あのシーンに似てるなあとか思った。一番人を信じられなくなる行為。でも、追い詰められてこれまでのアルベルトの勝手な行動、不信感のある言動も重なってああなってしまったのだなと思う。一度父が自分から離れていったという経験のあるアルベルトにとっては、あれはきついよなー。
一度過去にあったすごくつらかったことで、自分の記憶とか思考回路の癖にまで深く染みついてる事柄って、それに少しでも似たようなことが起こるとああ、またどうせこうなる、とかまたこうなった、どうせ自分は、というようにそこに重ねて体験を見てしまい、2回目の苦しみを増幅する効果があると思う。
そこからルカが一気に頼もしくなっていく様はもうそこから感動が押し寄せてきてやばかった。街の子に応援されだすところとかめっちゃいい。よそ者でダサいやつだったけど、努力していく様子を見てるとみんな応援したくなるみたいな。
ジュリアの父とアルベルトの絆もめっちゃいいよな~。娘とは普段離れて暮らしていて当然さみしさもあると思う。アルベルトのまっすぐさと不器用なところが何か通ずるところがあって相性が良かったのかな、ほんとに息子みたいに思えてきてたんだろうなって思ってもう涙。
ジュリア普通にいい子で好き。素直で明るくていい子大好き。
最後二人は別々の道を選ぶのだけど、それがとても二人らしくて、未来の輝きがあって、ワクワクがあって、ああ~もういいですね!!電車に乗ってる最後のシーンのルカの表情がとても印象に残っています。ひと夏で成長していろんな感情を味わって成長して強くなった顔だなあと思いました。
まだ不安定な時期の友情とか、知らないものへの好奇心とかを思い出させてくれて、大事に思う人のために何かをしたいっていう気持ちの大事さを学ばせてくれる。小さい子の成長を見て勉強する親のような、なんかそんな気持ちで見てしまった。親は子から学ぶってこういうことなんじゃない?
映像もとてもきれいで癒されるし観てよかった!そしてもう一度大切な友達と見たいと思える映画でした。
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